軍事バランス 2009 8 29
10年ぐらい前は、中国の軍事力は気にする必要がなかったのです。
軍の近代化が遅れていて、兵器も旧世代のものが多かったからです。
そういうわけで、日本は、
「商売に専念し、安全保障は米国に丸投げ」という状態で、問題なかったのです。
ところが、この10年で、中国は経済大国化し、
軍事力も近代化し、兵器も最新鋭のものが多くなったのです。
米軍ですら、中国の軍事力に脅威を感じるかもしれません。
こうして、東アジアにおける軍事力のバランスが崩れつつあるのです。
しかし、双方の繁栄発展のためには、
軍事力のバランスを均衡させるのが望ましいのです。
問題は、日本の政治家の頭が、10年前で思考停止状態になっていることです。
10年も経てば、世界情勢は大きく変わるのに、
政治家の頭は、10年前と変わらず。
これが、日本の弱点と言えるでしょう。
もちろん、政治家にも言い分があるでしょう。
「小選挙区制度においては、ひたすら人気取りに徹する必要がある。
そうしないと生き残れない。
票につながらない安全保障なんて、ばからしい」と。
人気取りをしないで済んだ中選挙区時代が懐かしい。
何しろ、いつも3位で当選という政治家がいました。